イメージファイルを扱う


今日の授業内容
< 予備知識 > 非GUI環境について

今使っているウィンドウマネージャーのGNOMEは、 パソコンのデスクトップやアプリケーションのように、 ボタンやアイコンなどを積極的に使い、あまりマニュアルを読まないでも、 ある程度使用方法が予想できるようになっている。 このように抽象的な画像を用いて、 ユーザーとプログラムのなかだちとするやりかたをGUIGraphical User Interface)と呼ぶ。 これに対してGUIでない環境のもとでUNIX計算機を使う方法も有る。 この非GUI環境で作業するときの手順を簡単に説明する。

非GUI環境での作業
pwd Present Working Directory(PWD)の意味、 今作業中のディレクトリーの名前(PATH)を表示する。 以前述べた「今いるディレクトリー」に相当する。
ls 今作業中のディレクトリー(PWD) にあるファイルとディレクトリーを全て表示する。
ls -l 上の ls コマンドに -l という オプションがついたもの。 結果の表示内容は、ファイルモード、所有者、サイズ、 作成日時などが付いて詳しくなる。
ls -a ここでも別なオプション -a がついている。 これまで表示されていなかったファイルやディレクトリーが表示されている。 表示されていなかったのは「.」(ピリオド) で始まる名前のファイルやディレクトリー。 各ユーザーのホームディレクトリーにあるこれら通常非表示のファイルは、 各種設定ファイルである場合が多いので無闇に消したりしないように。
date 今日の日付、曜日、今の時間を表示する。
set 各ユーザーの環境変数を表示。 本来 set コマンドは環境変数を設定するためのコマンドだが、 コマンドだけを打つと設定されている全ての環境変数を表示する。 環境変数はコマンドが実行されるときに参照されることがある。
xclock アナログ時計を表示するウィンドウが新たに開く。
xcalc 関数電卓を起動する。 新たにウィンドウが開く。

ビットマップファイル

今日は画像ファイルを見たり作ったりしてみる。 最も簡単な画像ファイルとしてビットマップを扱ってみる。

UNIXのビットマップファイルを見る 注意点 ビットマップファイルの使い方 ビットマップファイルを作る
一般的な画像ファイル

もっと一般的な画像ファイル形式には JPEG 形式、GIF 形式、PNG 形式などがある。 これらも一般的なビットマップ形式(M行N列のカラーピクセルからなる) のファイルであるが、主に画像圧縮の技術が異なっている。 ここでは、JPEG 形式の画像ファイルの加工をやってみる。

JPEG ファイルの加工 参考

ここで用いたソフトウェアはビットマップ(XBM, JPEG, GIF, PNG 形式など) の編集用の、俗に「ペイント系」と呼ばれるソフトウエアである。 この他に「ドロー系」と呼ばれるベクトル形式の画像を取り扱う ソフトウェアも用意されている。 その一つは Applix グラフィックスで、その起動は以下のやりかたで。

なおUNIXで一般的に使えるドロー系のソフトウエアの代表的なものとしては tgif がある。 起動するには、非GUI環境で tgif というコマンドを実行する。