TeXを使う その2


今日の演習内容
テーブル(表)をつくる

まずテーブルを使った LaTeX ファイルの例 table.tex を、 前回作った tex というディレクトリーに保存し(リンクをクリック)、 コンパイルを行ない表示してみる。

まず例を見る テーブルを修正する 更に修正する その他の機能

かなり長い table.tex の説明になったが理解できただろうか。


図を挿入する

今度は図の入れ方を見てみる。 LaTeX ファイルの例 figure.tex をとってきて(リンクをクリック) tex ディレクトリーに保存しコンパイルする。

例を見る EPS ファイルの用意 自分の絵を文書に張り込む

図の挿入がうまくできただろうか。


数式を書く

この授業の受講者は物理学科の学生なので、 LaTeX を利用してレポートなどを書く場合には数式が必需品だろう。 そこで LaTeX ファイルに数式を書き込む方法を学習する。 まずは例 equation.tex を取ってきて (リンクをクリック)コンパイルする。

例を見る 更に例を見る 文中への式の埋め込み その他のコマンド

文字を修飾するコマンドとしては、例えば \hat{a}、 \bar{a}、\vec{a}、 \dot{a}、\ddot{a} などがある。 この例では a という文字の上に、「山形を付ける」、「バーを付ける」、 「矢印を付ける」(ベクトルの表示)、「点を一つ打つ」(時間微分など)、 「点を二つ打つ」(時間二階微分など)という効果を生む。 もちろん修飾される文字は a 以外でも構わない。

これまで出てきた以外にも数式中で記号などを書くためのコマンドが多数あるので、 その一部を以下にまとめておく。

LaTeX コマンド表示される記号
\pm±
\times×
\div÷
\ast
\cdot
\bigcirc○(小さい丸は \circ)
\dagger†(ダガーマーク)
\ddagger‡(ダブルダガーマーク)
\leq≦(実際は等号が1本線)
\geq≧(実際は等号が1本線)
\ll
\gg
\sim
\neq
\equiv
\propto
\perp
\ldots...(中段に点を打つ場合は \cdots)
\leftarrow
\rightarrow
\Rightarrow⇒(最初大文字で二重線となる)
\uparrow
\infty
\hbar(プランク定数/2πの記号)
\flat
\sharp
\spadesuit(スペードマーク)
\heartsuit(ハートマーク)

これらの記号は数式の中でしか使えないので、\[ と \] のペア、 2つの $ あるいは \( と \) のペアで囲まないと、 latex や jlatex コマンドでコンパイルする際にエラーとなる。

上に挙げたコマンドの例は、代わりに日本語の記号入力で入力することも可能だが、 その場合には日本語対応の jlatex コマンドでコンパイルする必要がある。 それに対して、上の LaTeX コマンドを使った場合は、元々の LaTeX の仕様に含まれるので、latex コマンドでコンパイルでき、 世界中どこでも表示可能である。