ウエブ・ブラウザー
今日の授業内容
ブラウザーの立ち上げ
ウエブ・ブラウザーの一種である Netscape Communicator
の起動の仕方と簡単な使い方を以下に見て行く。
- 以下の何れかの方法で Netscape Communicator を起動すると、
最初は Netscape Navigator のウィンドウが出る。
- アプリケーションランチャーで、
Nマークの付いた箱の絵のボタンをクリックする。
- デスクトップの ECS Homepage
のアイコンをダブルクリックする。
- この Navigator が立ち上がったときに出るウエブ・ページを、
ホーム・ページと呼ぶ。
このシステムでのホーム・ページの初期設定は、
教育用計算機システムのウエブページである http://webserver/
になっている(この表記の意味は下で説明)。
- 縦に長いページは、ウィンドウ右端のスクロールバー、
あるいはキーボードの「↓」「↑」キーで上下にスクロールできる。
横に長いページは、ウィンドウ下端のスクロールバーで左右にスクロール出来る。
- 通常ウエブページ中には文章や画像の他に様々な
「リンク」が張られている。
このリンクがハイパーテキストの特徴の一つでもある。
リンクは通常、下線の付いた青色の文字(文字中のリンク)
あるいは青色の枠(画像等に割り当てられたリンク)となっていて、
これをクリックすると関連するハイパーテキストに移動できる。
- 今後この授業の教材等は、
原則としてウエブ上のハイパーテキストの形で提供する
(資料配布はしない)。
授業の教材が用意されているウエブページを開いてみる。
Netscape Navigator の「ファイル」
プルダウンメニューの「ページを開く...」
をクリックし、
「http://webserver/~sp-005sa/index.html」と入力した後に、
Enter キーを打つか「開く」をクリック。
これ以降はこのページを授業の最初に各自開いて、授業内容を見ていくこと。
- このウエブページがすぐに開けるように、ブックマークに登録する。
「ブックマーク」プルダウンメニューの
「ブックマークを追加」をクリックする。
この操作は、今見ているウエブページをブックマークに登録する。
- ここに来るには、「ブックマーク」
プルダウンメニューの「Information Literacy」
をクリックする。
ウエブページを行ったり来たり
- ウエブ・ブラウザーを使ってハイパーテキスト間を移動する一つの方法は、
上にも述べた「リンク」をたどって移動する方法があるが、
それ以外にも移動の方法があるので見てみる。
- 「戻る」ボタン(左向き矢印のボタン)は、
一つ前に見ていたウエブページに戻る(やってみる)。
これと逆の移動は「進む」ボタン
(右向き矢印のボタン)で行なう
(「戻る」を1回以上している場合のみ有効)。
- 一つづつ移動するのが面倒な場合は、「ジャンプ」
プルダウンメニューの一覧の中に出てくるウエブページをクリックすると、
直接そのページに移動する。
- ホームページ(Navigator が立ち上がった際に表示されるページ)
に戻りたい場合は「ホーム」ボタン
(家の絵がかいてあるボタン)をクリックする。
参考
- 今使っている Netscape Communicator は、Navigator、Messenge と
Composer が一つになったものである。
Navigator はいわゆるウエブ・ブラウザーである。
Messenger は先に見たようにメイルを扱うプログラム。
Composer はこの授業では使わないが、
ワープロ感覚で自分のウエブページを作成するためのプログラムである。
- ウエブ・ブラウザーは色々ある。
似たものとしては Microsoft のインターネット・エクスプローラ。
テキストベースのものとしては linx などがある。
- 先にも触れたように、ホームページは、
ウエブ・ブラウザーを起動したときに表示されるウエブページのこと。
ホームページの設定変更は各自で可能。
WWWとは
WWW(World Wide Web)
は直訳すると「世界中に広がるクモの巣」ということになるが、
実際には世界中に分散する各種の情報が関連付けられている(リンクされている)
様子を象徴的に表現したものである。
以下にWWWに関連することがらを述べる。
ネットワーク分散型データベース
- ここでいうネットワークとは計算機のネットワーク(IP
ネットワーク)で、基本的には世界中の計算機がつながっている
- 世界中の計算機には膨大な量の各種情報が蓄えられているが、
その全てが公開されているわけではない。
公開しない理由は
- 公開するのが有用と考えられる一部の情報はWWWを使って公開されている。
公開の目的は以下のようなものがある。
- 全くの個人が趣味で公開している(最も情報量が多い)
- 大学や研究所などがPRとして公開している
- 会社が消費者向けPRとして公開している
- 会社が商業目的で公開している(有料サービス、ネット販売など)
- 基本的に公開されているものは見て良いが、
有料サービスなどもあるので注意が必要
データベースの種類
- 最も多いデータベースとしてはハイーパーテキストがある。
文字型のデータベースだが、通常のテキストと異なる点は
- 絵を埋め込める
- リンクが張れる
- 表示画面の体裁を整えることが出来る
- フォームを使った入力が可能(一種の対話型)
- ネットワーク上のハイパーテキストにアクセスするには
Hyper Text Transfer Protocol(HTTP) を用いる。
- HTTP とは「ハイパーテキストを送るための手続き」というような意味。
これまでに「場所」として入力したものに「http:」
が付いていたのは、「HTTP を使うよ」と宣言していることになる。
- 通常ウエブサーバーと呼ばれているものがこのサービスを提供。
- Protocol とは「手続き」の意味だが、電話をかけるので例えれば、
「もしもし○○さんですか」、「はい○○です」、
「どうも××です」、「今日お電話したのは...」
というような会話の手順を、
あらかじめ取り決めてあるのに相当すると思えば良い。
なお、このあたりの意味が理解できなくとも当面構わない。
- もう一つよく有るデータベースはダウンロード可能なファイルとして蓄えられているデータベースで
FTP サーバーにより提供される。
- FTP は File Transfer Protocol の略で「ファイルを送る手続き」
というような意味。
ネット上のファイルをダウンロードするには「場所」
の指定で「ftp:」を最初につける
- WWWが一般的になる前のデータベースのネットワーク共有の主流だった。
HTTP でもファイルが送れるので、
最近では見かけることが少なくなってきている。
- その他のデータベースと「場所」指定の仕方
- News サービス。
決まった話題に対して複数の人がネットワーク上で購読・投稿できる。
News サーバーが提供。
専門的な議論が多いのであまり初心者向けではない(特に投稿は)。
「news:」を先頭に付ける。
- Whois サービス。
問いかけ(query)に対する答を返してくれる。
WWWが一般的になる前のデータベースの一種。
Whois サーバーが提供。
「whois:」を先頭に付ける。
- ローカルディスクのファイル。
これはネットワーク上に存在するわけではないが、
ネットワーク上とローカルディスク上を切れ目無くつなぐためにある。
「file:」を先頭に付ける
- Stream 方式のサービス。
オン・デマンドの音声・画像配信に使用。
特別なソフトウィア(Plug In)が必要。
通常はハイパーテキストに埋め込まれているので、
特に意識しないでもアクセス出来る。
- 上に挙げたものやその他色々なサービスがあるが、
ハイパーテキストで書かれた入口を持っている場合が多いので、
アクセス方法はあまり意識しなくとも良い場合が多い。
データベースの指定の仕方(URL)
- ネットワーク上のデータベースの指定は通常
URL (Uniform Resource Locator)
にて行なう。
訳すと「情報資源の保管場所を一様化された様式で示すもの」のような意味。
例えて言えば、人を一種の resource と考えれば、
その連絡先として「住所」、「電話番号」、「fax 番号」、
「e-mail アドレス」などがあり得るが、
それらの連絡先へのアクセスを一様な書き方で統一したようなものが URL
と考えられる。
この例でピント来ない人は先を読んでみる。
- 最近では、この概念を拡張した URI (Uniform Resorce Identifier)
の名が代わりに出てくることもある。
厳密には URI が URL を包含するが、
初心者レベルでは特に意識して使い分ける必要は無い。
- URL の書式は
(データベースへのアクセス方法)://(情報の在処)
というようになっている。
- URLの最初の部分は情報にアクセスするための方法を示す。
先の例では、「住所」なら「手紙を書く」、
「電話番号」なら「電話をかける」、「fax 番号」なら「fax を送る」、
「e-mail アドレス」なら「e-mail を送る」がそれに相当する。
上のような URL の書式を用いることで、
一見一様化するのが難しく思えるアクセスの書式を統一できる。
- 情報へのアクセス方法が指定されれば、
あと必要なのは何処にアクセスすれば良いかの情報である。
それに相当するのが「情報の所在」である。
- 情報の所在にはいくつかの書き方があるが、良く目にする URL は
http://www.moc.com/index.html
のようなものである。
ここで、情報の所在は www.moc.com/index.html であるが、
その最初の部分 www.moc.com はウエブサーバーの名前を示す。
「データベースの種類」のところで、http:
というプロトコルでアクセスできるサーバーがウエブサーバーだったが、
そのサーバーの名前を指定している。
- ウエブサーバー上には様々な情報がのっているので、
そのうちどの情報かを指定する必要がある。
それが URL の最後の部分である(index.html)。
実際にはファイル名を指定していることになる。
- UNIX計算機のファイルシステムはディレクトリー構造を持っているので、
ファイル指定にディレクトリーが現われても良い。
例えば http://www.moc.com/welcome/index.html では、
welcome というディレクトリーの下にある index.html
というファイルを指定している。
- ところで、http://www.moc.com というような URL を目にすることもある。
ここではファイル名は全く指定されていない。
この場合には、ウエブサーバーが http://www.moc.com/index.html
と解釈してくれる。
またディレクトリー名だけ指定した場合も(例えば
http://www.moc.com/welcome/)、index.html を最後に付けた URL
と解釈される。
従ってウエブサーバーでは index.html
の名を持つファイルは特別な意味を持つ。
ウエブで見る
「習うより慣れろ」なので、いくつかのウエブサーバーを見てみることにする。
まず、このテキストを見ながらウエブページを見て行くので、
新たにウィンドウを開く。
プルダウンメニュー「ファイル」の
「新規作成」の
「Navigator ウィンドウ」をクリック
(印刷された資料を見ながらこれ以降の操作をする人は必要無いかも知れない)。
情報教育用システムのウエブページ
- 初期設定では情報教育用システムのウエブページがホームページになっている
- Netscape Navigator では、先にも述べたように、
青色
でかつ アンダーライン
が引かれているのがリンクである。
リンクをクリックするとその言葉に関連のある情報にジャンプする。
- WWW版の「利用の手引」(詳細版)を見てみる。
この中で更にリンクをたどれば、必要な情報が得られる
(リンクされている言葉は画面のずっと下の方にある)。
先にも述べたように、元に戻るには「戻る」ボタンをクリック。
大きく戻るには「ジャンプ」プルダウンメニューや「ホーム」ボタンが使える。
- 「お知らせ」、
「Linux端末地図」、
「ネチケットガイドライン」などをみてみる。
- 「リンク集」を見る。
たいていの公式サイトには何らかのリンク集がある場合が多い。
関連情報のリソースがわかる。
- 「よく寄せられる質問 (FAQ)」を見てみる。
FAQ (Frequentry Asked Question) は正に「よく寄せられる質問」
という意味。
UNIXシステムを使い始めのユーザーからよく出る典型的な質問に対して回答が用意されている。
大抵はQ&A方式になっている。
大阪大学のウエブページ
- 情報教育用システムのウエブページからリンクが張られている。
大阪大学のウエブページは大阪大学の顔の一つ。
また訪れる気があれば「ブックマーク」の「ブックマークを追加」
でこのページをブックマークに記録するとよい。
- 最初の画面は何も情報が無い。
まず「日本語」を選んで、日本語で用意されている web ページに飛ぶ。
- 画面の左の方に色々なリンクがならんでいる。
また単純なリンクではないが、
中央付近の絵の上の文字をクリックしても関連情報にジャンプする。
興味があればリンクされている内容を散策してみてもよい。
大阪大学理学部物理学科のウエブページ
- 大阪大学のウエブページの「関連リンク」、
「各学部・研究科等のWWWサーバー」、
「理学部」、
画面下の方の各学科・専攻、附属施設へという表の中の「物理学科」
とたどると物理学科のウエブサーバーに至る。
たどってわかるように、現在は各部門毎にウエブサーバーが存在し、
一般向け広報の手段として用いられている。
- またここを訪れる気があれば「ブックマーク」の「ブックマークを追加」
でこのページをブックマークに記録する。
- 物理学科のウエブサーバーからは、
物理学専攻や宇宙地球科学専攻のウエブページに移動できるリンクが張ってある。
それらのウエブページからリンクが張られている、
各研究室のウエブサーバーなどを散策してもよい。
ウエブで調べる
最近ではネットワーク環境が整備され、
またネットワーク上にある情報を有効に活用する方法も発達して来ている。
ネットワーク上の情報を活用する手段として
「検索サイト」
があるので使ってみる。
情報の検索法としては大まかに言って、
ディレクトリー検索と
キーワード検索がある。
注意!
- 以前にも述べたが、
情報教育用システムは、
あくまでも大阪大学の学生教育を目的としたシステムであるので、
これを逸脱するような使用は避けること(使用停止の可能性もある)。
- インターネットには一切の垣根が無い。
またネットワーク上のウエブサイトは様々な目的をもって運用されている。
中には悪意のあるサイトなども含まれている可能性があることに留意するように。
ディレクトリー検索
- ディレクトリー検索とは、
カテゴリー別に分類された tree
構造を持つデータベースによる検索のこと
- その例として
iNET Guide
を見てみる(ここを選んだのは特に意味は無い)。
ここでは通常の文章に埋め込んだリンクでは無く
clickable map を使っている。
画像の一部をクリックするとリンク先に飛ぶ。
- 何か調べたいテーマを決めてディレクトリー検索をしてみる
キーワード検索
- キーワード検索は与えたキーワードが入っている
ウエブページを検索できる。
ただし、検索サイトに蓄えられているデータは膨大なので、
甘いキーワードを用いると(ごく普通の単語をキーワードとするという意味)
意図した結果が得られない場合が多い。
- 例として goo.ne.jp
を見てみる(やはりここを選んだのは特に意味は無い)。
上の方にある枠内にキーワードを入れて「検索」
ボタンをクリック(あるいは Enter キーを打つ)。
「スペース」(空白)を間に入れて複数のキーワードを入れることも可能。
キーワードを沢山入れるほど検索結果が少なくなる。
Wnn を使って日本語の入力も可能。
- 10件程度毎に結果が表示される。
残りの検索結果を見るには、「次の結果」をクリックしてゆく。
最近は検索の質が向上しているので、
キーワードにマッチする順に検索結果が出てくる
(つまり最初の方の結果の方が探す情報である場合が多い)。
- この種の検索サイトでは俗に「ロボット」
と呼ばれるデータ収集ソフトウェアを使い、
世界中のウエブサーバーから情報を常に集めている(約一月?で世界一周)。
- ここでも何かテーマを決めてキーワード検索してみる。