この結果に力を得て2003年12月に行われたKEK-PSのPACにK中間子核を研究する実験 を提案した。K中間子のビーム強度ではBNLに遠く及ばないので今まで積極的に考 えてこなかったが、BNLで実験出来る可能性が諸般の事情でほぼ無くなったので 真剣に検討した。K中間子核からの崩壊粒子測定のカウンターを工夫し、 反応のNを中性子(n)ではなく、陽子(p)の測定を中心にすることでBNLの 探索的実験を上回る結果が得られることが明らかになったので提案し、 幸い採択された。 ( E548実験 、通称KN実験)我々の実験は 2005年度初めに走ることになるが、2003年の12月の段階では我々のE548実験だけ が2004年度のニュートリノ実験が終わった後走ることになっている。