ひたすらエネルギーの高い加速器を作る事が難しくなるに従って、非常に稀に起こる現象を探索する研究分野が発展しました。これが非加速器物理です。
短時間なら高エネルギーを借りれる不確定性原理から、非常に稀に起こる現象の探索は高エネルギーの現象を探る別の方法であることが分かります。非加速器物理の研究にはバックグランドの少ない地下実験施設が必要です。日本では神岡海外ではグランサッソやSNOが有名な研究所です。
私たちも神岡で研究を進めています。
素粒子や原子核の研究にはその構成要素である粒子を作りだす必要があります。
質量はエネルギーと等価であることを利用し、より重い粒子を作るにはより高いエネルギーが必要となります。素粒子や原子核の分野は加速器の発展と表裏一体に発展して来ました。ひたすら高いエネルギーを追求する欧州のCERNの他に、エネルギーは低いが高強度のビームで稀な現象を探すタイプの加速器があります。これがJ-PARCです。
私たちもここでの研究を進めています。